開業ヒストリー③

2月頃から実際に物件の内見をし始めました。

ネットで自分で見つけて不動産業者様に連絡するというパターンと、不動産業者様から紹介していただき内見というパターンとありました。

ここでもまた現実を突きつけられます。

そもそも物件は市場に出回らないというのは先述しました。

つまり、見に行く物件は条件が希望と程遠いものばかりでした。

・駅から徒歩20分

・居抜き物件→内装はかなりぼろい、厨房機器はほとんど壊れている、またはものすごく古い。

・物件自体も築40年以上で老朽化もある

・基本空中階

・これで造作600万円

・さらに賃料が18万円

というような内容ばかりでした。

一般的に1月、4月あたりは物件が多く出回る時期であり、2月も十分あるような状況で上記のような条件の物件ばかり。

焦りはさらに加速していきます。

市内全域で物件を探せば見つかるというのは本当に安易な考えでした。

コロナが明けた翌年、物件自体は多いと言われても信じられない、という心境でした。


いくつか内見をすると、時々当り物件もありました。

しかし、そもそも開業を8月目標にしていたため、これだという物件に巡り合えても契約ができません。

私は大手企業にいたため、このあたりの常識も欠如していました。

契約=賃料が発生する、そんな当たり前の事もわかっていませんでした。

当然、半年間の賃料を支払えるわけもなく、仮に支払えたとしても家主側はNGとする事がほとんどです。

なぜなら、さっさと店舗を構えてくれないと家主側も空きテナントの状態が続くので見栄えが悪いからです。

不人気なビルだと思われるのは当然避けたいところという事です。


これらを踏まえ、3月からいったん物件探しはやめました。

見ていても焦りが募るばかりなので。

物件探しは非常に難しいです。

今回はこのあたりで。

お付き合いいただきありがとうございます。

今回の教訓は「物件探しは早すぎても遅すぎてもダメ。見つけるまでの生活費の確保は必須!」です。